電気回路の基本的なものの見方や考え方を身につける。もっとも基本的でかつ重要な見方は、実際には見えない2つの物理量「電圧」と「電流」の区別である。電気的な高さのような「電圧」と主に電子の移動による電荷の流れ「電流」を明確に区別した上で、それぞれの性質を理解し相互の関係を考える。高校までに学習した電気回路は、オームの法則や直列並列抵抗回路の計算が主体で、算数を使って計算できることが目的化してしまったが、大学における回路の勉強は、見えない現象の理解と把握が目的である。
電気回路のほとんどすべてはキルヒホフの法則によって理解される。授業ではキルヒホフの法則を使いこなすことに重点を置く。